【2月の特集】
外発的動機付けと内発的動機付け
社員の仕事や改善活動への動機付けは企業における重要な課題のひとつですが、動機付けの基礎知識となる「外発的動機付け」と「内発的動機付け」について解説します。
外発的動機付けと内発的動機付け
外発的動機付けとは、対象者にとって魅力的なモノ・ことなど(ご褒美)を外から与えることで動機付けを行うことです。
動機付けのきっかけとなる要素の具体例では、金銭であったり、人事上のよい評価などで、これを誘因とよびます。
また、対象者にとって避けたいようなモノ・ことを外から与えることで行動を促すことも外発的動機付けにあたります。
例えば、業務上のミスをすると「叱られる」とか「人事上の評価が下がる」といったことです。
内発的動機付けとは、動機付け対象となる人の内側に動機付け要因があり、その要因をうまく刺激し強化することで動機付けするということです。
例えば、健康で長生きしたいという欲求は誰もが持っていると思います。
そして健康で長生きするためには、運動や食事の改善を行うことは良いことだと知っています。
しかし、多くの人が「運動するの面倒だ」「好きな食べ物を我慢するのは無理だ」と考え、実践しません。
内発的動機付けは、「健康で長生き」の素晴らしさを(改めて)考えさせるきっかけをつくったり、「楽しい運動法」や「おいしい健康的な食事法」を教えたりすることで、これならやりたいと動機付ける方法です。
内発的動機付けの本質
ここまでの解説で、外発的動機付けと内発的動機付けについて「なるほど!」と理解していただけた人も多いと思いますが、一方で外発的動機付けでも「お金が欲しい」とか「人事評価を良くしたい」といった欲求が人の内側にあって、それを刺激されて行動しているから、内発的動機付けと何が違うのかといった疑問を抱いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、より詳しく解説をします。
外発的動機付けの場合、刺激される欲求と行動の関係が間接的です。
具体例でいうと、刺激される欲求は「お金が欲しい」「人事評価を良くしたい」という欲求ですが、行動は「仕事を頑張る」といったことです。
この関係の間には、「お金を提供する人」「給料を支払うルール」「人事評価のルール」など本人の内面以外のものごとが介在していなければ成り立ちません。
内発的動機付けの場合、刺激される欲求と行動の関係が直接的です。
上で示した例でいうと、「健康で長生きしたい」という欲求に対して、運動や食事法の改善といった行動をすることです。
欲求を満たすための直接的な行動です。
ただし、運動や食事の節制は、「つらい」「面倒」といった側面もあるので、何らかの刺激(楽にやる方法や応援など)がないと「健康で長生きしたい」という欲求を満たすことをあきらめていることが多いということです。
このことから「仕事」に対する意欲を高めようということであれば、人が本来持っている「仕事をしたい」という欲求をうまく刺激するということになります。
次回の特集でこの「うまく刺激する」について解説したいと思います。